『ゲシュペンストの筆致』について



『ゲシュペンストの筆致』という小説を、電子書籍としてAmazon Kindleで発売致しました。

『ゲシュペンストの筆致』は、『ディアヴロの茶飯事』『ンルドヴァは瑪瑙の模様の夢遊の誤謬』に次ぐ、斜塔の三作目の出版小説となります。

発表がこのタイミングになったのには矢張り意味が無く、気分的な物でそうなったとしか言い様がありません。

斜塔の出版した小説はこれでようやく三作品となったわけですが、実はこの三作品――すなわち

『ディアヴロの茶飯事』、

『ンルドヴァは瑪瑙の模様の夢遊の誤謬』、

『ゲシュペンストの筆致』は、

〈日本三大奇書〉として名高い

『黒死館殺人事件』、

『ドグラ・マグラ』、


『虚無への供物』


から授かったインスピレーションを元に、換骨奪胎して創出させられた物です。

『ディアヴロの茶飯事』は『黒死館殺人事件』に、

『ンルドヴァは瑪瑙の模様の夢遊の誤謬』は『ドグラ・マグラ』に、

『ゲシュペンストの筆致』は『虚無への供物』に、

それぞれ影響を受けています。

〈日本三大奇書〉からインスピレーションを授かった作品を創ることは、どうしてか斜塔の心情の内では必須事項のように思え、

小説を書き始めてから最初に出版する三作品は、どうしてもソレラではないとならないような気がしていました。

だから今回、『虚無への供物』からインスピレーションを授かった『ゲシュペンストの筆致』を上梓したことで、ようやくその目標――つまり

〈日本三大奇書からインスピレーションを授かった三作品を出版すること〉

が達成させられ、内心では少し安堵しているところです。

これからはもう少し肩の力を抜いて、より自由な発想・態度で執筆を継続していけたなら良いなと考えております。

本作『ゲシュペンストの筆致』は、『虚無への供物』の

〈推理小説を否定する推理小説〉

という性質・形態にインスピレーションを授かり、

〈小説であることを否定する小説〉

といった性質・形態を成した作品になるべく創作させられました。

相変わらずの斜塔の悪癖が存分に炸裂させられた異端の読み物ではありますが、肌に合うという読み手がただの一人でも存在したならば物書き冥利に尽きるというものです。

下記に作品紹介文とリンクを掲載致しますので、気になった方は購入ページを覗いていってみてください。



【『ゲシュペンストの筆致』作品紹介】

うだつの上がらない四流作家の「俺」は、喫茶店で解夏出版(げげしゅっぱん)の編集者・午後木(ごごき)と打ち合わせをしていた。

ふとしたことをきっかけに、〈シーザーサラダ・シンドローム〉について「俺」が言及すると、午後木は興味津々、その意味するところについて訊ねてくる。

「俺」は茶を濁し、〈シーザーサラダ・シンドローム〉について説明することを拒否するが、午後木は諦めない。

「俺」が〈シーザーサラダ・シンドローム〉について口承することは禁じられていると論説すると、それならばソイツを文章へと起こして、一冊の本として出版しようじゃないかなどと言い出す。

「俺」は躊躇したが、午後木の熱量は凄まじく、また解夏出版の経営状態の困窮具合などにも知り及んでいたことから、ついには〈シーザーサラダ・シンドローム〉について解き明かした物を書くことを了承してしまう。

果たして「俺」は、〈シーザーサラダ・シンドローム〉についての著作物を完成に至らせることができるのか?

そして〈シーザーサラダ・シンドローム〉という言葉の意味するところとは?

『ディアヴロの茶飯事』『ンルドヴァは瑪瑙の模様の夢遊の誤謬』の斜塔乖離が送る、奇譚中の奇譚。

脱線を繰り返すストーリー、存在しないプロット、記述の無いセリフ、判然としない語り手が、アナタを嬲り者にする。

目眩く言語遊戯の波状攻撃、虚妄と逸脱の無限回楼から、五体満足で生還することができるか――

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