思い出のアニメソング――90年代アニソンランキングベスト13・前編




アニメソングは良い。

良質なものが多く、視聴者をそのアニメの世界へと熱中させるのを助けたり、心を躍らせてワクワクさせたりする。

以前、下記記事において、

自分が創作をする上で、良いインスピレーションをもたらしてくれたり、その感性を育んでくれたりした物として、〈音楽を聴くこと〉をオススメしたのだが、

 

そこで、Jポップの中での自分が好きだった物については書き及んだものの、

アニメソングに関しては、語ることができなかったので、改めて書いていこうと思う。

ランキング形式にしたが、これは単純に好みでもって決めたものであり、

もうイイ歳したオッサンである自分の思い出が多分に反映された、超個人的ランキングである。

……なので若い人には知らない曲、知らない作品もあるかもしれないが、

これを読んで、過去にも良い作品や楽曲が多くあったということを、知るきっかけにしてもらえたなら良いと思う。



第13位『微笑みの爆弾』――〈幽☆遊☆白書〉オープニングテーマ

さて、どうしてランキングを〈ベスト10〉ではなく、〈ベスト13〉にしたかと言えば、

単純に、ランクインさせたい良曲がたくさんあったのと、自分が〈13〉という数が好きだったからだ(笑)

ラッキーセブンの〈7〉や、末広がりだから縁起が良いとされている〈8〉よりも、不吉な数字である〈13〉の方が自分には好ましいし、

自分というキャラクターや、その人生において、ゲン担ぎをするのにはアンラッキーな物を活用する方がふさわしいと、

子供の頃から、ずっとそんな風な考えでいたのだ。

そして霊界や魔界、妖怪といった存在がストーリーの主軸になる〈幽☆遊☆白書〉という作品は、第13位を飾るのにふさわしい。

〈幽☆遊☆白書〉は、もはや説明不要、現在でも絶えず話題を提供してくれるエンターテイナー・冨樫義博氏の代表作の一つであり、

〈ドラゴンボール〉や〈スラムダンク〉と並んで、〈週刊少年ジャンプ〉の黄金期を象徴する大ヒット作品の内の一つだ。

まだ幼い少年だった頃の自分も例外なく、そんな〈幽☆遊☆白書〉に〈どハマり〉したというわけである。

作品自体の魅力や素晴らしさにまで言及してしまうと、とてもじゃないがこの記事一つでは語り尽くせそうにないから、割愛させていただくことにする。

『微笑みの爆弾』は、歌手の馬渡松子さんが歌う、アニメ〈幽☆遊☆白書〉のオープニングテーマであり、

初回から最終回に至るまで、変更させられることなく継続して使用された(一部アニメーションには変更があった)。

ミドルテンポの曲調やキャッチ―なメロディは、聴いていて心地良いが、自分で歌ってみると、正確な音程を取るのが意外に難しかったりする。

歌詞は、

過去に誰かが自分に対して見せてくれた、普段は決して表に出さない一面、

例えば、〈厳しい人がふいに見せた優しさ〉や、

その逆である、〈優しい人がふいに見せた厳しさ〉、

といったものが、いつだって、自分が苦しい時や、泣きたくなる瞬間を乗り越えるための原動力になって、力を与えてくれているんだ、

といったような意味合いの物で、

作詞をしたリーシャウロン氏が、歌う馬渡松子さんのキャラクター――

たくましさと繊細さとを持ち合わせたソウルフルな声質や、

あるいは彼女の掲げているであろう人生哲学といった物からイメージさせて、言葉をあてたのではないかと想像できる。

アニメソングと言えば、

楽曲のメロディやリズムに合わせて展開されるアニメーションの心地良さが、視聴者を強く惹き付ける物の一つとして重要になってくると思うのだが、

『微笑みの爆弾』では、サビの部分に合わせて展開される、

飛影が剣を乱舞させるシーン、

蔵馬がローズウィップを振り払って、衝撃波を発生させるシーンが、特にカッコいい。

また歌詞のラスト、「ア・リ・ガ・ト・ウ・ゴ・ザ・イ・ます!」と叫ぶ部分は、

つい口ずさみたくなるキャッチ―さがあって、小学生時分、よくマネして歌っていたものだ。

『微笑みの爆弾』は、大好きな〈幽☆遊☆白書〉のオープニングテーマであったというだけでなく、自分が小学生時分に初めて購入したCDであったため、非常に思い出深い。

自分の記憶が確かならば、放送していたのは土曜日の夕方で、

習い事から帰宅した後、母の作った夕飯を食べながら、テレビの前に噛り付いて視聴していたのを今でもよく憶えている。

学校と習い事、その両方から開放された土曜の夕方という時間に、

大好きな〈幽☆遊☆白書〉のアニメが見られるのは、自分にとっては何物にも代え難い幸福な瞬間だったというわけだ。

第12位『”らしく”いきましょ』――〈美少女戦士セーラームーンSuperS〉エンディングテーマ

ここでいきなり〈美少女戦士セーラームーン〉である(笑)

というのも、〈美少女戦士セーラームーン〉シリーズは、チャンネルこそ違うが、

前述した〈幽☆遊☆白書〉が放送された後にすぐ始まるので、流れで同じように見ていたのである(なんか言い訳がましい)。

いや、小学生男児の目から見てもそれは面白かったし、美少女戦士たちは十分に魅力的だったというわけだ。

正直なところ、ストーリーや内容についてはあまり覚えていないのだが、

亜美ちゃんとほたるが可愛かったということだけは、今も鮮明に頭に焼き付いていて離れない。

『”らしく”いきましょ』は、シリーズの四作目にあたる『美少女戦士セーラームーンSuperS』のエンディングテーマだった。

梶谷美由紀さんの、甘く蠱惑的な声色が耳に心地よい、ポップでキャッチ―な楽曲だ。

歌詞としては、〈恋に恋する〉といった形容をしたくなる、

背伸びして恋愛に臨んでいるいるような少女の片思いとその決意を、明るく可愛らしく歌い上げた内容になっている。

これは作中に登場する〈ちびうさ〉というキャラクターをイメージして書き上げられた物であると思われ、

彼女が地場衛(ちば・まもる。〈タキシード仮面〉様の中の人。実際は〈ちびうさ〉の未来の父親)

へと淡い恋心を抱いていることなどと容易にリンクさせることができ、感情移入しやすい。

実際、このエンディングテーマのアニメーションでは〈ちびうさ〉がメインで描かれ、彼女のテーマソングのように仕立て上げられていて、

メイン視聴者層である小学生女児が心奪われるような、可愛らしい仕上がりになっているのだ。

『”らしく”いきましょ』および〈美少女戦士セーラームーン〉シリーズが、小学生女児向けに制作されているということは明白だが、

当時小学生男児であった自分の心をもキャッチして、

イイ歳をしたオッサンになった今もしっかりと掴んだまま離してはくれないのだから、大変に罪深いと言うことができよう。

第11位『笑顔のゲンキ』――〈姫ちゃんのリボン〉オープニングテーマ

第12位に続いて、またしても少女漫画原作のアニメである(笑)

おてんばな少女・姫ちゃんが、リボンの不思議な力を使って変身し、身の回りに起こる事件を解決していくといったストーリーだったと記憶しているが、

正直に言うと、こちらもその詳細な内容についてはほとんど憶えていない。

憶えているのは、姫ちゃんが可愛かったということ、SMAPの草彅剛さんが登場し、その本人が声優として声をあてていたということくらいだ。

草彅剛さん及び、SMAPのメンバーがアニメーション中に登場したのは、

オープニングテーマである『笑顔のゲンキ』が、SMAPの楽曲だったからという縁が理由だろう。

それだけでなく、当時SMAPはテレビ東京系列で、同じ夕方頃の時間帯に〈愛ラブSMAP〉というレギュラー番組を持っており、

そのことも関係したのではないかと考えられる(〈姫ちゃんのリボン〉もテレビ東京系列)。

まだ駆け出しのアイドルグループであったSMAPと、

少女漫画原作のアニメ〈姫ちゃんのリボン〉の親和性が高かったであろうことは、両者の視聴者層を考えれば容易に想像できる。

下記記事にも書いたが、自分は世代的に、テレビにおいてSMAPを多く見て育っており、その楽曲についても良いと思う物がたくさんあった。

 

『笑顔のゲンキ』もそんな中の一つで、ポップでキャッチ―なメロディが心地よい、爽やかで、ちょっぴり切ない雰囲気も漂わせる佳曲である。

姫ちゃんを彷彿とさせる、元気な〈君〉へと好意を寄せ、遠くから見守っている人物の視点で描かれた歌詞は、

大人になってからの恋愛では感覚することのできない〈ピュア〉でいっぱいに湛えられていて、実に清々しく気持ちの良い物として仕上がっている。

第10位『In My Justice -翼の伝説-』――〈超者ライディーン〉オープニングテーマ

『In My Justice -翼の伝説-』は、アニメ〈超者ライディーン〉のオープニングテーマである。

間違っても〈勇者ライディーン〉のオープニングテーマではないし、〈YMO〉の楽曲でもない。〈超者ライディーン〉である。

アニメの内容は、イケメン男性アイドルグループの青年五人が、変身してバトルスーツに身を包み、悪と戦うという物だった。

こちらに関しても、やはり詳しい内容はほとんど憶えていない。

『In My Justice -翼の伝説-』は、少し古臭さを感じさせる、

良い意味で、〈ダサかっこいい〉メロディが特徴的で、それが自分の心を鷲掴みにしたのだ。

歌ってみると、気持ち良くノレる、非常に中毒性の高い楽曲である。

特に気持ちが良いのは、サビ前のパートで、

主人公の鷲崎飛翔(わしざきひしょう)が、バトルスーツへと変身するシーンを背景にしながら、

 

君の指が風をさがす You can fly

‘Cause you are free, you can fly

誰も胸に蒼い宇宙を抱き締めてる

 

と歌われる部分だ。

サビへと向かって突き進んでいく最後のパート、

誰も⤴、胸に⤴、蒼い⤴、宇宙を~⤴

と、順により高音になっていく部分は、歌っていて非常に昂る(笑)

このシーンのアニメーションで特筆すべきは、

主人公である飛翔が、バトルスーツへと変身していく過程で、服が破けて半裸になることだ。

アニメ本編でも、飛翔たち五人が変身する際には服が破けて半裸になるため、

それが理由かどうかはわからないが、とにかく女性ファンの多かった作品らしい(笑)

ちなみにこの変身シーンは、当時としてはなかなか手の込んだCGで製作されていて、

楽曲同様に、〈ダサカッコいい〉感じがたまらないのだ。

第9位『恋しさと せつなさと 心強さと』――〈ストリートファイターⅡ MOVIE〉挿入歌

第9位は、誰もが一度は耳にしたことがあるに違いない、大ヒットソングだ。

おそらくは、当ランキングにおいて最も高い売り上げを記録し、広くたくさんの人に知られている楽曲だろう。

天才・小室哲哉氏が手掛けた普遍的名曲

歌っているのは、当時はまだアイドルとしての活動が多かった篠原涼子さんで、

楽曲の作詞作曲から彼女のプロデュースまで、そのすべてを手掛けたのは、言わずと知れた天才、小室哲哉氏だ。

『恋しさと せつなさと 心強さと』の歌詞は、小室哲哉氏の書く歌詞世界に特徴的な、

〈混迷した時代や混沌とした街角においても、穢されることなく美しく生きようとする少女たちの孤独やピュア〉、

といった趣きから、そう逸脱したものではなく、

必ずしも〈ストリートファイターⅡMOVIE〉の内容と合致する物ではないが、

どういうわけか絶妙にハマっていて、両者は相乗効果を成す、良い相関関係にあるのだとすら認識することができる。

自分は対戦型格闘ゲームが好きだったから、〈ストリートファイターⅡ〉が映画になると知って興奮し、

それを知った母がチケットを取ってくれ、そうして映画館へと観に行ったのである。

対戦型格闘ゲームに傾倒していた頃の話については、下記記事にて詳しく書いているので、興味がある方はお読み頂ければと思う。

 

リュウ&ケン VS ベガ!!――映画のクライマックスシーンを最高に熱くさせるBGM、それが『恋しさと せつなさと 心強さと』

『恋しさと せつなさと 心強さと』が、〈ストリートファイターⅡ MOVIE〉本編において使用されるのはクライマックス――

主人公である格闘家リュウが、ライバルであり親友でもあるケンと、共に力を合わせて、巨悪・ベガと闘うシーンだ。

そのシーンの初め――リュウは独りベガと対峙し、渾身の拳をベガへと打ち付けている。

しかしベガは微動だにせずそれを受け止めていて、まるで歯が立たない。

そこへ、洗脳が解け正気に戻ったらしいケンが颯爽と現れ、リュウに加勢する。

「ケ……ケン!」

「リュウ……ようやく会えたな。お前との挨拶は後だ……まずはバケモノ退治だ!!」

「おおぉ!!」

二人は言葉数少なに、隔絶させられていた心を再び通い合わせ、共に力を合わせてベガを打ち倒すことを決意――

そして流れ出す、『恋しさと せつなさと 心強さと』のイントロ――

もう、たまらないのである!

控えめに言って、めちゃめちゃカッコいいし、血が滾るのだ。

この、リュウ&ケンがベガと闘うシーンは、時間にして三分にも満たない短いシーンだが、

この三分足らずのシーンこそが、この映画のすべてだと言っても言い過ぎではないだろう。

それまでに垂れ流される本編の一時間くらいは、このシーンを楽しんで見るための〈フリ〉みたいな物だ。

この三分足らずの格闘シーン、見どころは非常に多い。

ケンの飛び二段蹴りを皮切りに、二人によるベガへの猛攻撃が開始させられる。

しかしそのほとんどは、ベガの超人的な身体能力によって受け流されてしまうのだ。

その過程で、ベガは掌底や肘打ちを繰り出して見舞い、リュウとケンとを打ちのめす。

自分の記憶が確かならば、これはゲーム〈ストリートファイターⅡ〉のベガには無い攻撃手段だ。

ベガはゲームだと、サイコパワーという特殊能力を駆使した、常人離れした格闘スタイルを使用しているイメージが強いが、

「武闘家として相手してやる!」という戦闘開始前の宣言を裏付けるように、ベガに常人的な闘い方をさせているのが新鮮で面白い。

……と言ってるそばから、腕に脚を絡めさせて繰り出されたリュウの投げを食らうところを、サイコパワーを使うことによって浮遊し、地面へと叩きつけられるのを回避するのだが。

逆に、ゲームと同様の動き――ベガの〈しゃがみ強キック〉にあたる〈ホバーキック〉と思しき技なども見られて、

それはそれで、〈おお、ゲームと同じ技だ!〉となり、非常に燃えるのである。

そしてこの〈ホバーキック〉が繰り出された直後から、形勢が傾き始める。

〈ホバーキック〉を食らい宙に浮かせられるも、直ぐに身を翻して受け身し、その勢いのままベガへと向って迫り飛び蹴りを放つリュウ。

次いで放たれた渾身の拳はベガのアゴへとクリーンヒット、その後も次々繰り出される技の数々が、すべてベガを捉えて打ちのめすのだ。

それでもベガは転倒することなく持ち堪え、反撃に出て、重々しい打撃技の数々でリュウをダウンさせる。

「このリュウという男……!」

しかしベガは、自分を揺るがせたリュウの潜在能力を改めて思い知らされ、驚嘆する。

「――ベガァッッ!」

そこへ、ケンの吠える声。

ケンはベガへと攻め立て、パンチやキックの連打を浴びせる。

ベガがケンと対峙している隙に、ダウンさせられていたリュウが、地面を這い擦りながらベガの片脚へとしがみ付く――

「……ケン、今だ!!」

ベガの脚へとしがみ付いて捕らえながら、ケンに猛攻の好機を教えて促すリュウ。

「オオォ!! 竜巻!旋風脚ゥゥ!!!」

繰り出され、ベガの顔面を捉えるケンの竜巻旋風脚!

「昇竜拳っっ!!!」

ケンの竜巻旋風脚を食らって揺らいだベガへ、隙間なく、今度はリュウの繰り出した昇竜拳が炸裂する!

「……もらッッたァァァ!!!」

「……おおおぉ!!!」

勝機を見出し、共に叫ぶ、リュウとケン。

そしてそれぞれの掌には、無数の稲妻を帯びたような眩しい光が集められる――

「「――波動拳!!!!」」

リュウとケン、それぞれの拳から集約させられた光の弾丸が放たれ、ベガへと奔る――

ベガは、リュウの昇竜拳を食らって吹き飛ばされていた身体を翻し、態勢を整えるが、

そこへ二人の放った波動拳がクリーンヒット――ベガは断末魔の叫びを上げながら吹っ飛ばされ、遂に巨悪は葬り去られる――

……とまあ、こんな感じで展開させられるわけだ。

『恋しさと せつなさと 心強さと』をBGMに繰り広げられるこのシーンは、とにかく燃え、血沸き肉躍るので、機会があれば是非一度視聴してみて欲しい。

このシーンだけ見ておけば、あとのシーンは見なくても良いとさえ思う。

このシーンのリュウとケンは、見えない絆、友情に溢れていて、見ていて心を熱くさせる。何と言うか……BL小説に仕立て上げたくなる雰囲気があるのだ。

〈ドラマティックバトル〉でベガを倒せ!!――ゲーム〈ストリートファイターZERO〉では、映画のクライマックスシーンを再現できる

ちなみに、〈ストリートファイターZERO〉というゲーム作品では、

この映画のクライマックスシーンを再現した、〈ドラマティックバトル〉というモードで遊ぶことができる。

隠しコマンドを入力することで遊べるようになる、この〈ドラマティックバトル〉は、

二人のプレーヤーがそれぞれリュウとケンを使用し、二対一でベガへと闘いを挑むという、変則バトルを楽しむことができるのだ。

リュウとケン、それぞれで左右からベガを挟み込んで袋叩きにすることもできるし、強力な連続技を叩き込むこともできる。

ただ、体力ゲージはリュウとケン、二人で一本を共有しており、実質的には一人で闘うのとそう大差ないため、油断しているとあっという間に負けてしまう。

体力ゲージが一本しかないのに、食らい判定は2キャラ分、つまり二倍になっているのだから、相手の攻撃を受けやすく、死にやすいのも当然である。

アーケード版〈ストリートファイターZERO〉では、

この〈ドラマティックバトル〉のBGMとして、『恋しさと せつなさと 心強さと』のインストゥルメンタルバージョンが使用されており、

映画さながらに白熱したバトルを楽しむことができる(家庭用版はその限りではない)。

そして映画のクライマックスシーンにおいて使用された、

リュウとケン、二人の協力によって放たれるダブル波動拳(後に、公募によって双龍波動拳という表記に決定)も、

ゲーム〈X-MEN VS STREET FIGHTER〉、

および〈MARVEL SUPER HEROES VS STREET FIGHTER〉、

においてならば再現させることができるので、使ってみたいという人は、是非こちらのゲームでも遊んでみて欲しい。

ケンの声をあてるために生まれて来た?! 羽賀研二氏の、声優としての才能

そして最後に一つ、どうしても触れておきたいのが、この映画における、ケンの声についてだ。

ケンの声をあてているのは、俳優の羽賀研二氏なのだが、この声が、めちゃめちゃカッコいい!

氏の声質が、ケンというキャラクターに上手くハマっているのか、

〈少し軽薄だが、芯には熱く燃える物を滾らせている、リュウの永遠のライバル〉、

というケンのキャラクターと完全にマッチしていて、氏以外の声でケンが話すのを想像できないくらいだ。

残念なことに、悪い事件で世間を賑わしたりしている羽賀研二氏だが、誤解を恐れずに言えば、声優としての羽賀研二氏は確かに素晴らしいということを、ここに記しておきたい。



第8位『ときめきの導火線』――〈ふしぎ遊戯〉エンディングテーマ

ここで再び、少女漫画原作のアニメが登場する。

〈ふしぎ遊戯〉に関しても、

〈異世界に吸い込まれてしまった少女が、元の世界に帰るべくイイ男たちに囲まれながら東奔西走する〉、

といった程度の記憶しかない。

ただ、その〈イイ男〉たち――〈朱雀七星士〉と呼ばれる七人の従者は、全員がカッコ良く、キャラクターが立っていて、それぞれが非常に魅力的だったのをよく憶えている。

エンディングテーマである『ときめきの導火線』は、

イントロから間奏、アウトロに至るまで一部の隙も無くキャッチ―で、独特のリズムとメロディが耳に残る、中毒性の高い佳曲だ。

今野友加里さんの骨太ながら妖艶な歌い方も、どことなく、古代中国にインスピレーションを得た〈ふしぎ遊戯〉の世界観にハマっていて心地良い。

歌詞は、運命の相手と劇的に相思相愛になるといったような、恋する少女たちの願いを具現化した物になっており、

やはり、どこか主人公の少女・美朱(みあか)とその恋人・鬼宿(たまほめ)の関係性を想起させる。

そしてアニメ『ふしぎ遊戯』と言えば、毎回、アニメ本編からエンディングテーマへの〈つなぎ〉が秀逸なのだ。

アニメ本編のラストシーンへと、いきなり、『ときめきの導火線』のイントロが流れ出す。

場合によっては、キャラクターたちがまだ喋ったりしている中で、『ときめきの導火線』のイントロは流れ出し、劇的なBGMとなってその回のラストシーンを盛り上げ、

視聴者に、〈次回も見たい!〉、と思わせる〈ヒキ〉となって、強く印象付ける役割を果たしているのだ。

アニメ本編を見ている最中で、いきなり、

〈チャラッ、チャラッチャッチャッチャッ♪〉(伝われ)、

と、『ときめきの導火線』のイントロが流れ出す〈あの瞬間〉は、妙に心地良い。

この、

〈アニメ本編からCMなどをまたがず、そのままエンディングテーマへとつなげていく〉、

という手法を、他のアニメ作品でももっと利用すれば良いのにと思うほどだが(もちろん、探せばいくつもあるのだろうが)、

これはもしかしたら、〈ふしぎ遊戯〉という作品と『ときめきの導火線』という楽曲の高い親和性、

あるいは『ときめきの導火線』の楽曲としての素晴らしさ、そのイントロのキャッチ―さなどがあって、初めて成し得る手法なのかもしれない。

ふしぎ遊戯 CD-BOX

第7位『ルージュになりたい』――〈赤ちゃんと僕〉エンディングテーマ

まだ終わらない、少女漫画原作のアニメ(笑)

確認のため、改めて記しておくが、筆者はイイ歳こいたオッサンである。

いや、オッサンだからこそ、少女たちの為に創られた物語や楽曲が、強く心へと響いて、いつまでも色褪せずに残されているのだろう、ということにしておく。

あるいは自分は、オッサンの風体をなした、永遠の少女なのかもしれない。

さて『ルージュになりたい』であるが、実はこの曲、実際に放送されているのを見たことがなく、〈赤ちゃんと僕〉のアニメ本編すらも見たことがない。

有線放送で流れていたのを聴き、良い曲だなと思って調べてみたところ、この曲を知るに至ったという訳だ。

『ルージュになりたい』はスローテンポのバラードで、

切ないメロディと、梶谷美由紀さんの、可愛らしい、瑞々しいだけではない、甘く色っぽい歌い方、イタズラっぽく震える高音の声が印象的な良曲だ。

梶谷美由紀さんは、当記事、第12位である『”らしく”いきましょ』に引き続いて、二度目の登場である。

この楽曲は、アニメ本編や原作の内容とも相まって、〈泣ける曲〉としての地位を築いているということが、動画のコメント欄などから窺える。

『ルージュになりたい』を検索してみると、その歌詞の内容について言及、考察している二つのサイトに行き着くことができるが、

その二つのサイトが共に、この曲を〈女性同士の恋愛感情を歌っている歌〉としているのに、自分は多少なりとも違和感を覚えた。

一般的にもそう認知されているのかもしれないが、自分がこの曲を聴いた時には、特段そうは思わなかったのである。

『ルージュになりたい』が、〈女性同士の恋愛感情を歌った歌〉であるとされているのは、

 

好きだよ あなたのルージュになりたい

乾くくちびる ひとりじめしたい

 

という、サビの部分の歌詞に起因している。

ルージュ――つまりは口紅であるが、

〈あなたのルージュになりたい〉というのは、つまり、〈あなたの口紅になりたい〉という意味であり、

また、口紅を付けるのは本来女性であるはずだから、〈あなた〉=〈女性〉だと解釈することができ、

歌詞の主人公である〈女性〉が、想いを寄せている相手もまた、〈女性〉であるという構図が成り立つというわけである。

しかし自分は、

〈ルージュになりたい〉、というのは比喩であると理解する。

〈あなた〉を、〈男性〉であると仮定しても、

〈あなた〉の唇を潤す存在、あるいは色を付けて彩る存在、

もう少し具体的に言うと、〈あなた〉にキスをすることを許された存在、

つまり、〈あなたにとっての、ルージュみたいな存在〉、

になりたいんだと解釈することができ、

この歌は必ずしも女性同士の恋愛感情を歌っている歌ではないんだと、認識することができる。

ナンセンスな言い方をしてしまえば、〈ルージュ〉じゃなくて、〈リップクリーム〉でも良かったのだと思う。

しかしもちろんそれではつまらない歌詞になってしまうし、色っぽさや妖しさも損なわれてしまうから、

あえて〈女性同士の恋愛を歌っている歌〉だと解釈することもできてしまう、〈ルージュ〉という表現を選んだのではないだろうか。

いや、非常にハイセンスであると思うし、計算してそうしたのだとしたら巧いとしか言いようがない。

まあ歌詞の解釈の仕方に正解は無いからどちらでも良いのだが、

自分は初めから男女の恋愛を歌っている歌だと認識していたし、どちらかと言えばこちらの説を推していきたいわけだ。

いずれにしても、『ルージュになりたい』のメロディに身を委ねるだけで、

梶谷美由紀さんの声色を耳に聞き入れるだけで、切ない気持ちになることができるし、どこか哀しいストーリーの物語が想起されてくる。

その歌詞の意味するところに拘らず、『ルージュになりたい』が、素晴らしい楽曲であるということには間違いがないのだ。

第6位『夢冒険』――〈アニメ三銃士〉オープニングテーマ

〈アニメ三銃士〉はNHKで放送されていたアニメで、当ランキングにおけるアニメ作品の中では、最も古い物である。

……ので嫌な予感がして調べてみたところ、放送されていたのは1987年から1989年の間だった。

つまり『夢冒険』をオープニングテーマとしている、アニメ〈アニメ三銃士〉は、1980年代の作品なわけであって、

〈90年代アニソンランキング〉を謳っている当ランキングに、ランクインさせられて良い物ではないわけである。

……のだが、ここまで来て訂正するのも面倒なので、単純に、

〈自分の思い出のアニソンランキング〉ということで、『夢冒険』がランクインさせられるのを許して欲しい(笑)

1989年と言ったらもうほとんど1990年みたいな物だし、宇宙が誕生した歴史からすれば、ほんの一、二年の誤差など些末な物に過ぎないだろう(謎理論)。

さて『夢冒険』である。

歌っているのはあの〈のりピー〉こと酒井法子さんで、『夢冒険』は彼女の初期の代表曲の一つだ。

自分は当時、『夢冒険』を歌っているのが〈のりピー〉だということは知らなかった。

なのだが、〈アニメ三銃士〉を見て、オープニングテーマである『夢冒険』のメロディがよく耳に残り、頭から離れなかったのを強く憶えている。

〈のりピー〉の声は淀みない清流のようにサラッとしていて、決して〈歌がマンモス上手い〉というわけではないが、

年齢以上に幼く聴こえる、そのいつまでも変わらない等身大の少女としての歌声が、彼女の歌の魅力なのだと思う。

自分の好きなのはやはりサビの部分で、

 

心に冒険を 夢が聴こえるよね

自分の速度(ペース)で近づけばいいよね

心に冒険を 夢を抱きしめたくて

そんな君のそば 見守っていたい

 

と、切ないメロディに乗せられて流れる歌詞は、どうしてか、まだ幼かった頃の自分の心に強く刺さった。

特に、主人公のダルタニャンが走る馬車の上で、敵と剣を交えて闘うシーンを背景にしながら歌われる、

〈自分の速度(ペース)で近づけばいいよね〉

という歌詞が印象的で、

自分も、なにかに躓いたり落ち込んだりした時には、

〈自分は自分。自分だけのペースで歩んでいけばいいじゃないか!〉、

と自らを励ましたりして、幾度なく歌の言葉に助けられたものだ。

 

……さて、だいぶ長くなってしまったので、ランキングの方は、一旦ここで区切りを付けたいと思う。

もしもランキングの続きに興味を持っていただけたなら、

〈思い出のアニメソング――90年代アニソンランキングベスト13・中編〉、

の方にも目を通していただければ幸いだ。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です